ダイナモ教材共通

回路の説明 - 整流回路

整流回路の働き

整流回路とは交流を直流に変換する回路です。変換する⽅法としてダイオードを使⽤しています。
整流回路は、ダイオードを1本使⽤した「半波整流回路」と4本使⽤した「全波整流回路」があります。

半波整流回路

「半波整流回路」は、ダイオードの性質を利⽤して交流電気の[-]側をカットして[+]側のみを取出すことができます。
ただ、出⼒電圧は直流の⼀種ですが、電池のように⼀定した電圧ではなく、断続的に変化した電圧(脈流)となります。

全波整流回路

より効率よく直流電圧を取出す⽅法として、「全波整流回路」があります。
ダイオードを4本使⽤し、交流電気の[+]側を取出し、また[-]側を反転して[+]側に取込んだ直流となります。

三相交流発電機

「三相交流発電機」は内部に3つのコイルがあり、コイルが1つの場合より、より多くの電気を発⽣させることができます。

三相交流の整流回路

三相交流の整流回路ではダイオードを6本使います。
3本の⼊⼒に対し、下図のように3つの全波整流回路が構成された形になります。


三相交流発電機からの出⼒の波形は下図の右のようになり、これを整流した後の波形は下図の左のようになります。
※整流後はそれぞれの電圧が足し合わされた合成電圧になります。

電圧を安定させる(平滑化)

整流された後は直流となっていますが、まだ交流成分(脈流)が残った状態です。この脈流を滑らかにするのが出力側に取付けられたコンデンサです。

この平滑⽤のコンデンサは電気が流れている間、充放電を繰り返します。
整流後の電圧の⾼いときに充電され、低いときに放電します。
その結果、脈流の電圧が低い⾕の部分がコンデンサの放電により無くなり、より直流に近い流れになります。

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